2020.03.30
日本読者向け

タイの祝日では『禁酒日』もあり-なぜ?!

タイは国民の9割以上が仏教徒であるため、仏教の祭典に関わる祝日が多くあります。
また、アルコールの販売が禁止される禁酒日があるので注意が必要です。せっかくのお休みですのでアルコールを飲みたくなる方、なんで禁止されるか分からない方が多いと思いますので、その理由を説明いたします。

禁酒日と言いますが、実際はスーパーや飲食店などに対して酒類の販売を禁止する法律で、家であらかじめ購入したアルコールを飲む程度には問題ないというのがタイ人の一般的な認識のようです。では、仏教の祝日と禁酒はどのような関係があるかご説明します。

仏教徒の最低限の論理基準として5つの教訓(五戒)を定めています。

・生き物を故意に殺してはならない。
・他人のものを盗んではならない。
・不道徳な性行為を行ってはならない。
・嘘をついてはならない。
・酒類を飲んではならない。

5つ目の戒は特に重要だとされており、アルコールはセルフコントロールの欠如を招き、それにより他の戒も破ることとなるからです。アルコール規制法 タイ仏暦2551年(西暦2008年)には、「アルコール飲料が健康、家族、事故、犯罪などの問題を引き起こし、国内の社会、経済情勢全体に影響を与えていることが認識されているからである。社会および経済に与える影響を低減し、国民にアルコール飲料の危険性を認識してもらい、アルコール飲料を簡単に手にできないためにアルコール飲料を規制する」と記載されてあります。

タイ駐在、ご旅行や訪タイの祭は、『禁酒日』を確認することをおすすめ致します。

Tokyo SME Support Center Thailand Branch Office 白鳥ナタポーン