2020.05.25
日本読者向け

新型コロナウィルス禍で多忙な企業(1 / 2)

新型コロナウィルス禍によって経営難に陥る企業が多い中で、多忙な企業がいくつか見られます。

ある自動車用部品製造企業では昨年から受注量が激減していましたが、3月頃から医療用消毒液容器の需要増、等による新規受注が入り多忙のようです。その容器を発注した顧客はその部材を従来は中国から調達していたのですが2月以降中国からの輸入がストップしてしまい、急遽タイ国内での代替品生産先としてこの企業を確保したようです。

自動車用部品製造業に危機を感じていたこの企業の経営者は、日頃からいつも新規事業の芽を模索されていて、積極的にトップ自ら新規事業発掘活動をされていました。

そしてコロナウィルス禍によって市場環境が変わり、模索し続けていた経営者だからこそ目の前を一瞬で通り過ぎようとする新たなチャンスの芽(新規事業)を捕まえることができたようです。

自動車関連とまったく異なる顧客からの突然のお声掛かりは、日頃からの経営者の新規事業への熱意があったがゆえの賜物だったようです。

東京都中小企業振興公社タイ事務所マッチングアドバイザー五井正治