「Eat-fluencer(イート×インフルエンサー)」が食トレンドの発信源に
2024年は「Eat-fluencer(イート×インフルエンサー)」の年 - 新メニューを生み出し、懐かしいメニューを復活
LINE MANは、タイ国内77県を網羅し、全国の4分の1の郡でサービスを提供する唯一のフードデリバリープラットフォームとして、2024年のタイの食トレンドを発表した。1,000万人以上のユーザーと50万店以上のレストランのデータベースを基に「Eat-fluencerの年」と位置づけ、インフルエンサーが古いメニューを復活させ、再び人気に押し上げた。これにより、「チーズティー」「バナナケーキ」「カイ・パロー(中華風煮卵)」「カノムカイ(タイの卵菓子)」「カオカームー(豚足ご飯)」「カオマンガイ(チキンライス)」などの注文が急増し、今年のバイラルメニューとして大成功を収めた。
タイではトレンドに沿った食文化が見られ、今年はソーシャルメディアとインフルエンサーが新たなメニューを生み出し、話題を呼ぶ上で重要な役割を果たした。その結果、注文数が最も成長したトップ6のバイラルメニューが登場した。中でも第1位は「チーズティー」で、LINE MAN上での注文数が7倍に増加し、全国でチーズティーを提供する店舗数が4,000店以上増加した。全国で最も人気のある店舗には、OWL CHA、BEARHOUSE、Nose Teaが挙げられる。これらの店舗はLINE MAN限定で注文可能である。
第2位は「バナナケーキ」。有名なフード系インフルエンサーであるビウ・ワラポーン氏がオーナーを務める、LINE MAN限定店舗「Bonnana」が火付け役となった。このブームにより、バナナケーキを提供する店舗が2,000店以上増加し、全国のバナナケーキの注文数が115%成長した。
「カノムカイ」(タイの卵菓子)は、子供の頃によく食べた懐かしいお菓子として再びブームとなった。このブームはソンクラー県発祥のバター入りカノムカイがきっかけで、全国的に人気が広がり、注文数が50%増加した。LINE MANで注文可能な店舗の一つに、「ルン・カノムカイ」がある。
同様に、「ムーデン」(タイで人気のコビトカバ)は、世界的なスーパースターが話題を作り、タイ人がそのイメージを「カオカームー」(豚足ご飯)に結びつけたことで、一風変わった料理として注目を集めた。この影響で、LINE MAN上での検索数が50%増加し、人気メニューの「シャブシャブ」や「寿司」を上回る歴史的な記録を達成した。
それだけではなく、タイ人にとって定番の「カオマンガイ」(チキンライス)が再び注目を集め、勢いのあるメニューリストに返り咲いた。これは、iberry Groupの創設者である飲食業界の女王、プラー・アチャラ・ブラーラック氏が、新たなレストラン「カオマンガイトーキム」をオープンし、普通のカオマンガイを格別な美味しさに引き上げたことがきっかけとなった。さらに、「ムックマンガイ」「ブントンギアット」「FEI JI(フェイジー)」といったプレミアムカオマンガイ専門店が次々に登場した。特に「FEI JI」はシンガポールスタイルのカオマンガイを提供し、LINE MAN限定で注文可能な店舗である。このような影響により、全国のカオマンガイの注文数が23%成長した。
最後に紹介するのは「カイ・パロー」(中華風煮卵)。この家庭的な料理は、インフルエンサーであるエー・スパチャイ氏によって再び注目を浴び、全国のカレーライス店の売り上げを大きく伸ばした。LINE MAN上でのカイパローの注文数は、話題が広がったわずか1か月間(2024年8月~9月)で2倍以上に急増した。この功績により、エー・スパチャイ氏は今年のバイラルメニューを生み出す最も影響力のある人物として評価されている。2024年9月以降、エー・スパチャイ氏が発信するメニューはソーシャルメディアで2,400万回以上のエンゲージメントを記録している。
タイ人が最も注文した人気メニュー - LINE MAN 2024年
「フライドチキン」がLINE MANで最も注文された料理としてトップに立ち、累計で2,100万個以上が提供された。これは、タイ国民の3分の1の規模に相当する。続いて「ソムタム・プープラーラー」(発酵魚入りパパイヤサラダ)、「カオガパオムーサップ/ムークロープ」(豚ひき肉&カリカリ豚入りホーリーバジル炒めご飯)、「カオマンガイ」(チキンライス)、「ソムタム・パー」(野菜入りパパイヤサラダ)がランキングに入った。
フライドチキンの中でも、アメリカンスタイルのKFCやマクドナルドが最も成長率が高く、90%増加した。それに続いて、日本のフライドチキン(例:Sekai no Yamachanの手羽先)や韓国のフライドチキンも人気を集めている。
タイ人が最も注文した人気ドリンクメニュー - LINE MAN 2024年
2024年に最も注文されたドリンクメニューのランキングでは、第1位がブラックコーヒー、次いでグリーンティーミルク、エスプレッソ、ミルクティー、タイティーの順となった。特に、ティー系ドリンクの人気が大きく成長しており、中でも「グリーンティーミルク」が最も人気のあるティーメニューとして注目されている。また、「タイティー」は今年最も成長率が高いドリンクメニューとなり、多くのドリンク店やカフェがタイティーをアレンジしたメニューを開発している。たとえば、タイティータピオカ、タイティーラテ、タイティーフラッペ、さらにはココナッツフラワーウォーターを加えたタイティーなど、多様なバリエーションが登場した。
さらに、タイ国内産の茶葉を使用する店舗が増加しており、タイティーはタイ人だけでなく外国人観光客の間でも人気が高まっている。この流行は、来年タイティーが「ドリンク・オブ・ザ・イヤー」にランクインする可能性を示唆している。
LINE MAN MARTでの売れ筋商品
LINE MAN MARTでの年間売れ筋商品には、ネギ、パクチー、唐辛子、そしてトムヤムセットがランクインした。これは、タイ料理を自宅で作るというトレンドがますます人気を集めていることを示している。
同時に、「ペット・ペアレント」(ペットを家族の一員として育てる)というトレンドが影響を及ぼし、ペット用品カテゴリーの成長を後押しした。その中でも、キャット・サンド(猫用トイレ砂)は最も注文数の多い商品となり、続いてキャットフード、ドッグフード、ハムスターフード、そしてハリネズミフードが人気商品となっている。これにより、タイでのペット飼育の傾向が着実に成長していることが明らかになった。
なぜタイ人は「グルメサイト」より「インフルエンサー」?
日本人は、飲食店を選ぶ時に「食べログ」等のランキングと口コミで探せるグルメサイトを利用する傾向にあるが、タイ人は日本人と違い、文字よりも写真を好む傾向にある。
タイ人は文字でコメントや評価等を見ることもあるが、それよりも「店の雰囲気」や「料理の画像」、そして、「インフルエンサーが実際に美味しそうに食べている時」動画を見ることで、全てが伝わりやすく、「文字」より「動画」を選ぶ傾向がある。
また、タイにおける利用率が高いSNSは、YouTube、Facebook、インスタグラム(IG)、TikTokであるため、動画や美味しそうな料理の写真を使うことで、タイ消費者の売買意欲を刺激する効果を高めることができる。
Photo: Bew Varaporn. bonnana EP.1เรื่องราวแบรนด์ใหม่ที่ชื่อว่า bonnana (บอนนาน่า).4 Jun 2024
Available at: https://www.youtube.com/watch?v=kMBygMoHmW0