2025.04.23
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タイ産のコメは価格下落続く③ ―日本市場への輸出拡大を目指す―

タイ産のコメは価格下落続く③ ―日本市場への輸出拡大を目指す―

タイ王国 商務省 外国貿易局.2025.03.25

タイ商務省は米の価格を引き上げる7つの措置を加速し、地方での籾米の即売イベントの開催や国際市場への輸出拡大を進めている。外国貿易局は、3月11日から14日まで日本市場をターゲットとした商談ミッションを計画しており、輸入業者を日本に派遣した。これは、タイ米の需要喚起と日本市場でのシェア拡大を目指す戦略の一環である。

外国貿易局は、タイ米の市場拡大促進計画の一環として、米の輸出を推進するための活動の一つとして、2025年3月11日から14日まで日本・東京で開催される「FOODEX JAPAN 2025」において、タイ米のプロモーション活動を実施するため代表団を派遣した。

日本はタイにとって重要な米の貿易パートナーであり、密接な関係を築いている国である。日本は常にタイ米輸出市場の上位10カ国に入っており、タイは毎年平均約30万トンの米を日本に輸出している。これにより、日本国内の米市場において約43%のシェアを占めている。

しかし、昨年は干ばつの影響により日本国内の米の生産量が減少し、消費者や観光客の需要を満たすには不十分な状況となった。その結果、米価格が急騰し、さらに地震災害への不安から国民による買いだめが相次ぐなどの問題も発生している。

そのため日本政府は、国内での消費需要に対して市場の米の供給が不足することへの不安を和らげ、米価の高騰を緩和するため、政府の緊急備蓄米を国民向けに販売する計画を打ち出した。

日本における米の平均価格は1キログラムあたり約2.65米ドルであり、前年同期比で60%の上昇となっている。したがって、「FOODEX JAPAN 2025」への参加は、日本の輸入業者に対してタイ米の多様性と高品質な標準を認識させる絶好の機会であり、タイ米の市場シェアの維持と購買意欲の促進につながる。また、タイ米を世界品質の商品としてのイメージ向上にも寄与できる。

 

Photo by chang yi feng on Unsplash