EV配車アプリの機能が注目！ーGrab EV Ridesが200％成長ー

電気自動車を呼び出す機能「Grab EV Rides」が200％の成長、Grabの2024年の「年間ベスト」に選出　

EV Roads. 2024.12.19

　Grab（配車サービスと食品・雑貨の配達サービス）は、電気自動車を呼び出す機能「Grab EV Rides」が200％の成長を遂げたことを発表した。この成長は、タイの人々が環境問題にますます関心を寄せていることを反映しており、その結果、Grabの「2024年 年間ベスト」に選ばれるほどの人気を博した。

Grabは「2024年 年間ベスト」の統計データを発表した。このデータはタイ国内における移動サービスとデリバリー事業の両方を網羅している。昨年、観光業が再び活気を取り戻したことにより、アプリを通じた配車サービスはタイ人や外国人観光客の間で依然として高い人気を誇った。

事前予約機能（Advance Booking）は新たな改良により、再び人気を集めている。この機能では、最大7日前までの車両予約が可能となり、最大80万バーツの保険が付帯されている。利用者の多くは、スワンナプーム空港、ドンムアン空港、プーケット、チェンマイ、クラビへの移動のためにこのサービスを利用している。

一方で、タイの人々が環境問題をより重視していることが反映され、EV車両を選択できる「Grab EV Rides」の利用者数が200％以上増加した。この機能は、特定の地域や時間帯でEV車両を探しやすくするために開発されており、環境に配慮した移動の選択肢として広がりを見せている。

「Grab EV Rides」機能は2023年10月末にサービスを開始した。この機能は、Grabが7つのパートナー企業と連携して推進する「Grab EV」プロジェクトの一環として導入された。同プロジェクトでは、2025年までにパートナードライバーがBYD製電気自動車5,000台と電動バイク3,000台にアクセスできるよう支援することを目標としている。また新機能「Grab EV Rides」を通じて、利用者が直接EV車両を呼び出すことができるようになった。

現在、Grabはさまざまな分野との連携を通じて中間役としての役割を果たしている。これには、EVの製造・販売会社、充電ステーションおよびバッテリーマネジメントシステムの提供者、さらに金融機関との協力が含まれる。この連携により、パートナードライバーのニーズに最適なソリューションを開発するための有益な情報共有が行われている。たとえば、EV（電気自動車および電動バイク）の機能や性能をサービス形態に適したものに改良したり、利用者やパートナードライバーが多い地域における充電ステーションやバッテリー交換ポイントを特定する仕組みを開発したりしている。

　このようなGrabとの協力は、包括的な電気自動車エコシステムを促進し、国のエネルギー利用の方向性に沿った移行を迅速化する役割を果たす。また、タイを持続可能な低炭素社会へと導き、環境目標の達成に貢献する推進力となる。

 

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