タイは高齢化が進む一方 老人ホームが不足

タイは高齢化社会に突入しているが、高齢者施設は足りない。

Positioning Magazine Online. 2024.11.11

　タイは高齢化社会に突入している。タイの人口6,600万人のうち、60歳以上の高齢者が20%以上、つまり約1,300万人に上る。

　75歳以上の高齢者は500万人で、この年齢層は特に介護や高齢者向け施設の利用が求められており、必要としている人は約75万人にも上る。

しかし、介護施設を利用できる経済力のある高齢者はわずか 10 万人。 これは、現在の高齢者向け施設の費用が一人あたり月額15,000〜55,000バーツに達していることや、個別の介護サービスを利用する場合でも最安で1シフトあたり2,500バーツの費用がかかるため、すべての人が利用できるわけではないためである。

さらに、国内にあると推定される高齢者施設の数は約2,000〜3,000ヶ所で、収容可能なベッド数は約60,000床に限られている。これにより、現時点でも需要に対して供給不足であり、将来の高齢者数の増加に対応できるとは言えない。タイの高齢者数は毎年約6%のペースで増加している一方、高齢者施設の成長率はわずか2%にとどまっている。

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